先日、仕事でNW敷設のプロジェクトに関わったので、ケーブルの種類と関連用語についてまとめてみました。
ケーブルの種類(まとめ)
ネットワーク接続で用いられる銅線ケーブルの種類は大きく、
の3つに分類できます。私たちが日常オフィスで目にする有線LANはツイストペアケーブルです。
ツイストペアケーブル
2本の銅線を捻り合わせたものを1つに束ねたケーブル
100m以内の接続を提供する
UTP(Unshielded Twisted Pair)
LANで使用される最も一般的なケーブル。クロストークの影響を受けにくい
幅広く使われているが、電磁気の影響を受けやすくノイズに弱い
ストレートケーブル
PCとスイッチ間、スイッチとルータ間の接続に使われる
クロスケーブル
スイッチ同士の接続やルータとPCを直接接続する際に使われる
結線終端の規格がTIA/EIA-568-AとTIA/EIA-568-Bで異なる(ANSI規定)
STP
シールド保護が施されたツイストペアケーブル
ノイズの発生が起きやすい工場や研究室等で利用される。UTPと比較するとコストが高い
光ファイバーケーブル
ビル間やフロア間など100mを超える長距離の接続で用いられるケーブル
SMFとMMFがある
SMF(Single Mode Fiber)
長距離の接続に適した光ファイバーケーブル
MMF(Multi Mode Fiber)
伝送モードが複数ある光ファイバーケーブル
SMFに比べ伝送損失が大きい
同軸ケーブル
1本の同軸を白い絶縁体、銅線編で覆い、その外側を黒色ポリエチレンやビニールで包んだケーブル
高周波用のケーブルでテレビ信号を流すのに用いられる
おまけ:そのほか関連用語
コネクタ
ネットワークケーブルの終端で配線のために使われる部品
RJ11
主に電話機で使われるコネクタ
RJ45
主にUTPケーブルで使われるコネクタ
SC(Subscriber Connector)
光ファイバーケーブル用のコネクタ
LC(Lucent Connector)
光ファイバーケーブル用のコネクタでSCの半分のサイズと小型
BNC(Bayonet Neill-Concelman)
同軸ケーブルで用いられるコネクタ
SFP(Small Form-factor Pluggable)
ツイストペアケーブルや光ファイバーケーブルなど多数の規格に対応することのできる柔軟性の高いコネクタ
その他のツール
フュージョンスプライサー
熱で2本のSMFを結合する機器
OTDR(Optical Time Domain Reflectometer、光パルス検出機)
光ファイバの不具合が発生している地点までの距離の測定や、断線箇所を調査する機器
トーンジェネレーター
試験用の信号を発生させるためのツール
ケーブルクリンパー
ケーブルの切断と固定を行うためのツール
パンチダウンツール
LANケーブルの差し込み口にケーブルを取り付ける際の圧着工具
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