The Journey to Stars〜未知への探求〜

好奇心の赴くままに。学んだことを中心に書いています。

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【観劇記録】濱田めぐみさん1人ミュージカル・Tell me on a Sundayの感想~自然の難しさ

濱田めぐみさん 活動20周年を記念したミュージカル”Tell me on a Sunday”を見た!ので感想をめも。

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濱田めぐみさんとは?&観劇のきっかけ

濱田めぐみさん”といえばミュージカル界で知らない人はいないはず。
劇団四季を経て、今はホリプロ所属。様々な舞台にご出演されています。

私自身は、劇団四季時代の「アイーダ」そして「エルファバ」の役で濱田さんと巡り合いました。

歌声、特に低音がとても素敵で、力強い役にぴったり合っていたのを覚えています。


神が愛するヌビア :: アイーダ :: 劇団四季

今回は、とあるきっかけで制作発表会に呼んでいただいたのですが、
そこで力強い、濱田めぐみさんの歌声に再び圧倒されました。

ミュージカルで無条件に感動すると、全身ぴりぴりした感じがするのですが、披露してもらった3曲すべてでぴりぴり。

しばらくミュージカルを見ていなかったこともあり、1人お芝居にも興味があって見に行ってきました。

ストーリー

デザイナーを夢見て、ロンドンから恋人を頼りにNYへ来たエマ。

しかし彼女の恋はあっけなく終わってしまう。

途方にくれるが、新しい恋に再びエマは活力を取り戻す。しかしその恋にも破れ・・。

4人の男性との恋に翻弄されながらも、NYで強く生き抜く女性を描いた作品。

舞台の演出のめも

場面転換

1人ミュージカル。どうやって場面転換をしていくのかな?と思いきや、

  • 階段付き舞台
  • 照明

で、物語のスタート・ロンドンからNYへあっという間へ移動!!

街並み

布+照明演出で、ゆらめき・きらめくNYの街並みをきれいに再現(個人的には、夜と冬のNYの様子がすごく好きでした。。。)

小道具

1人で演じるので、舞台転換も自分で。

場面は舞台上にある6つのトランクのみで表現されるのですが、そのわずかな小道具で、部屋の中も、外であることも、表現。

部屋の中といっても、ベットやソファなど色んなタイプを場面にあわせてしていました。

ところとこで出てくる小道具も、「おお~こうやってでてくるのか!」と。

(ネタバレすると、上からワイヤーでお届け。

うまくデリバリーされてきました。

衣装

基本は白の上下。

それに羽織ったり布を巻いたりするだけで、カジュアルにもシックにも。

ジーンズを着ていたかと思えば、夜の街へ繰り出すシックなワンピースの衣装へのあっという間に変身。

感想

70分間のミュージカル。

1人ミュージカルは初めてだったので、「どうなるんだろう」「あきちゃうのでは?」とワクワクと不安でしたが、結論=本当に素晴らしかった。

 

素晴らしかったと書いたのは、

・70分間に1人で集中力を切らさず演じきった、濱田さんの演技。これは目の前目の前に集中していなかったら絶対できない。(むしろ観客も休憩がないから集中力が必要なくらい)舞台装置転換も、衣装のしまい場所も、移動も1人で。

 

・安定した歌唱力。

低い声も素敵だったけど、途中3人目の彼との幸せを歌った高音の曲も綺麗でうっとりとしてしまいました。

セリフがないから終始歌っているのだけど、小さい声もささやく時も怒っている時も、その感情のまま歌っていたので、「今から歌います!」という感じがなく、スムーズにストーリーに集中できました。

そして全然裏に戻らない=お水全然のまない・・・!

 

・演出。(特に映像と照明の演出が好きでした。)

上に書いたNYのシーン。儚さときらびやかさが照明で上手に表現されていました。

あと好きだったのは、窓から明かりが入ってきた明かりがベッドを照らすシーン。トランク6つ+照明で、”ベッドで一人月明りを受けて涙をぬらす様子”が表現されていました。美しかった。

舞台上には1人。でも4人の男性+関係者が出てきます。それを照明とスケッチブックで表現。歌しかないですが、ストーリーに違和感を覚えることなく見ることができました。

・そしてなんといっても濱田さんがカワイイ。

恋に期待してうふふ。となる少女を可憐に演じていて、思わずエマの気持ちのUpdownと一緒に私もにこにこしてしまいました。

・最後は恋に破れてしまうエマですが、それでも終わりは力強く。また頑張ろうと思える作品でした。

・全体的に”自然”

”ミュージカル”というと、異世界で、華やかで~というイメージがありますが、

この作品は1人の女性の日常の苦悩を描いた作品。

カフェに入る感じで

濱田めぐみ、初挑戦のソロミュージカルは「カフェに入る感じで楽しんで」 : スポーツ報知

 と話されていたけど、でも1人で、歌だけで演じながら、かつ”自然に”。というのはとても難しい。と見終わったあとに改めて思います。

舞台上で着替えたり、舞台上にいない誰かと話したり、装置転換しながらも観客をひきつけて、かつ自然にそれらを行う・・・。

「一瞬も気が抜けなくて、練習では途中で歌がとまってしまった」と制作発表でお話しされていたけど、改めて本当にすごい。と感動。

・”Tell me on a sunday"は単体が好き。

この舞台のタイトルにもなっている、”Tell me on a sunday"

制作発表ではかなり力強く歌われていますが、作品中では恋にやぶれて、囁くように歌う歌。あえて劇中では見せ所にしていませんでしたが、やっぱり歌自体がいいので、単体で歌っているバージョンも好きです。 

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・別のバージョンもみてみたいと思いました。

制作発表会で演出家の市川洋二郎さんが「もともとはアンドリュー・ロイド=ウェバーの2部公演Song&Danceの2部目の作品。2003年に再び現代版に書き換えられ、単体で再演。」とお話しされていたけど、初演時からカウントすると34年もの歴史がある作品。

今後も日本で別の女優さんが演じるのも見てみたいけど、今回の作品が照明での演出が印象的なだけに、こんなに照明技術がないときはどうやって演出していたのか。。気になります。色々なバージョンを借りてみてみたい。

・舞台に関心がある人なら絶対に勉強になるはず。見るべし。

・♪放っておいてよ(Take That Look Off Your Face) 力強くなれる1曲。これを聞いて今週頑張ろう。

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おまけ〜U25席について

U25席という5000円の席で見ました。1時間前に行って交換。

いただいた席は、バルコニー席の13という席!

すぐ真下に濱田さんが見える!小道具のスケッチブックの中身も見える!トランクの中までみえる!前に人がいない!という素敵な席でした。

(U25席に指定されたのは演出で使う布がかぶって、たまに見えない時があるからですが、それにしてもこの金額で、これだけの素晴らしい舞台をまじかに見ることができるなら大満足でした。)

濱田さんのCD。1部は劇団四季時代。2部目はその後の出演ミュージカルの曲が収録されていて。やっぱりミュージカルっていい!買おうかしら。。