仕事でメタバースに携わることになり、
メタバース関連本「アバターワーク〜メタバースが生み出す時間、場所、身体から解放された働き方〜」を読んだので内容をメモ。
- Chapter1:アバターワークで暮らしてみよう
- Chapter2:アバターで働く時代が目の前に
- Chapter3:アバターワークのメリット
- Chapter4:メタバースで活躍する職業
- Chapter5:アバターワークの最新事例
- Chapter6:アバターワーク体験談
- 総評
Chapter1:アバターワークで暮らしてみよう
1章ではそもそも「アバターワークとは何か?」その構成要素も含めて説明されています。
インターネットは、我々の物理的、時間的「距離」を縮めたものの、
雰囲気や連帯感といった「臨場感」を提供することは叶いませんでした。
「メタバース」という新しい技術を使い、その壁を破る新しい働き方が「アバターワーク」です。
またこの章では人気のメタバースサービスも紹介されています。
VRチャット
世界・日本で人気の高いVRプラットフォーム
ネオスVR
チェコのSoliaxによって開発された自由度の高いVRプラットフォーム
ホワイズンワールド
FacebookのMetaが多額の投資をして開発しているメタバースサービス
https://www.meta.com/jp/ja/horizon-worlds/?utm_source=www.moguravr.com&utm_medium=oculusredirect
クラスター
日本で開発されている最大のVRプラットフォーム
フォートナイト
エピックゲームズが提供する戦闘ゲーム
ロブロックス
ユーザーがゲームを作成して共有できるプラットフォーム。メタバース的に展示や交流のために利用することもできる
Chapter2:アバターで働く時代が目の前に
2章ではアバターワークが可能にする世界、
そして現在の障壁がまとめられています。
アバターワークは現実のさまざまな制約を開放できるものの、
新しい技術がゆえにまだ解決できていない課題もあります。
Chapter3:アバターワークのメリット
3章ではアバターワークのメリットが、
具体的な活用事例も含めて紹介されています。
医療現場での活用事例
この本で個人的に一番印象に残った箇所がここでした。
視覚的な匿名性が高い方が自然と、より自分のことを語りやすくなる
という特徴を活用して、医療現場のコミュニケーションに役立てるという取り組みです。(確かに実際の姿が見えていない方が緊張せず、本心を話せることもありますよね)
このメリットを活用したサービスとして紹介されているのが、comatsunaです。
小売での活用事例
も紹介されていました。
3の事例としてはソフトバンクショップの取り組みが紹介されています。
Chapter4:メタバースで活躍する職業
4章ではメタバースで活躍する職業にはどのようなものがあるのかが紹介されています。
等いろいろ紹介されている中で私が気になったのは、
全編VRチャットで撮影されたという映画「We Met in Virtual Reality」
「今後はCGに変わってVRを活用した撮影も行われていく可能性もある」というのは思い付かない活用法でした。
Chapter5:アバターワークの最新事例
5章ではアバターワークの最新事例が紹介されています。
詳細は省きますが、紹介されているものをいくつかまとめておきます。
バーチャルワーク
Gugenkaが展開するメタバース上のジョブマッチングサービス
メタジョブ
三井物産グループの企業が運営するメタバース上のジョブマッチングサービス
日産自動車
VRChat上で開催されたバーチャル展示会
ビームス
バーチャルリアリティマーケットに出店。リアル店舗への誘導に成功
モスバーガー
HTC日本
HTC社のVRデバイスを見ることのできる展示場をVR上に構築
Chapter6:アバターワーク体験談
最後に6章ではアバターワークを実際に体験した人の体験談が6例紹介されています。
総評
本書は前半で
など基本的なことにも触れていますが、
VRのエキスパートが所属する往来という会社が解説した本だけあり、
などビジネスチャンスや実例を多く紹介しているのが印象に残りました。
(逆にVR、AR、MRの違い、、などの基本的な知識を求めている人には向かない)
あまり私の日常では触れることがなかったので、
実例を色々と知ることができたのは良かったです。
もう”メタバース”という言葉はある程度普及した頃だと思います。
- 基礎知識よりもう一歩先を知りたい
- どのようにビジネスに活かすか知りたい
- 会社でどのように活用するか?のヒントにしたい
といった人におすすめの1冊です。