The Journey to Stars〜未知への探求〜

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<情報処理安全確保支援士試験>3度目の正直で合格! 苦節1年の勉強記録・合格体験記

この度やっと情報処理安全確保支援士試験(通称セキスペ、SC)に合格しました><
3度目の正直でやっと合格・・・
今回はその軌跡をブログにまとめたいと思います。

「一発合格!」「最短合格」といった内容ではないので
非常に泥臭い内容ですが、
これから受験する方の参考になれば幸いです。

 

最初の挑戦:令和2年秋期(2020年10月)

初の情報処理安全確保支援士試験チャレンジ。

※試験名が長いので、ここからは平成28年度までの名称、
情報セキュリティスペシャリスト試験の略である”セキスペ”と表記します

 

セキスペの特徴である

  • 午前I・II、午後I・IIの4つのパートに分かれた試験であること※令和5年秋期(2023年10月)から午後試験が1つに統合されました
  • 各パートで60点以上取らないと次のパートの採点がされないこと
  • 合格率が低いこと(10-20%くらい)

ということさえも知らずにチャレンジしました。

 

試験勉強:午前対策編

事前の情報収集から、
「だいたい100時間くらいの勉強時間が必要なのかな-」
と思っていたので、7月から対策を開始。

 

「まずは定番の午前Iの過去問からスタート!」
と思っていたら、午前Iはほかの高度試験と共通なんですよね^^;
とにかく範囲が広い•••

 

近年セキュリティの注目度が上がっているので、セキュリティに関する問題も出るものの、応用技術者試験の午前試験で60%レベルが必要です。
(応用技術者試験の午前80問から30問出題されるため)

 

例としてこういったテーマが出題されます↓

IT系営業で、ITパスポートは持っていたものの、
SEでもないし、今の業務はセキュリティに偏っているし
で、上記のような幅広い知識はなかった私は早速午前Iで苦戦しました•••

 

午前IIは逆にセキュリティに特化しているので、
最初から60点をとれたのですが、
どうしても午前Iが取れない•••(;´д` )

 

そして何かのブログで
「午後問題は午前IIの知識があれば突破できる」
(嘘です!!!)

と言うのを見た私は、
午前I・午前IIの対策を試験の1ヶ月前までやり込みました。

 

方法は、以下の定番試験対策サイトをとにかくやり込む。
ただそれだけです。

午前I対策:応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.com

午前II対策:情報処理安全確保支援士過去問道場|情報処理安全確保支援士.com

 

間違った問題はスクショしてコンビニで印刷し、小さなメモ帳にまとめていました↓

 

試験勉強:午後対策編

そしてどちらもだいたい80点くらい取れるようになってきた9月頭頃。
さあやるか!と午後問題に目を通して唖然( °Д° )
問題文が長いし、全然歯が立たない•••

 

そこからは

問題を読む⇨一応解答してみる⇨解答確認(IPA公式サイトの解答を真似して書いて覚える)

というサイクルを
涙目になりながら実施しました。

範囲はひと通り、平成21年-令和2年まで解いていましたね。

 

試験結果

そんな感じで臨んだ試験。
試験も”とにかく解答する!”と言う感じで乗り切りました•••

 

結果はもちろん不合格。

令和2年度秋期情報処理安全確保支援士試験結果


しかし午前Iが60点以上だったため、次回から午前Iが免除に!

後からセキスペ取得済みの友人に聞いたのですが、
初めて受ける人は午前I突破のみを目指す人も多いそうです。

午前I免除のアドバンテージは大きい。
午前Iの免除があれば、
9:30-16:30と言う長丁場の試験が10:50-に短くなるし、
何よりもセキュリティに集中できます。

私も無理に一発合格を目指してメンタルをすり減らさなくて良かったな、と思いました。

 

2回目の挑戦:令和3年春期(2021年4月)

先に結果を書くと、あと4点、、、というところで落ちました•••

1回目の挑戦の時に"午前I免除狙い"をすれば良かったのですが、
最後1ヶ月でやった午後対策が辛くて、
「あーもうやりたくない」
という気持ちがすごいあった、というのが最大の敗因です•••

 

とはいえ、前回の反省を活かし、午後対策を中心に勉強をしていました。

午後対策①:ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士

まず『ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士』を購入し、
こちらを丸暗記しました。

当時購入したのは旧版でした↓

 

現在の最新版はこちら↓

 

この本は過去問をベースに、
1問1答形式になっているので、暗記にはぴったりの本です。
(逆に問題全体は分からないので、
過去問そのものを解く練習は必要ですが、午後問題を解く基礎力がつけられます)

 

午後は個人的に、

  1. 読解力(どこに問題の解答が隠されているか?)
  2. 知識(どう解答するか?)
  3. 文章力(きちんとIPAが求める解答に仕上げる)

の3要素が求められると思いますが、
この本の内容を覚えることで、
2.知識3.文章力が鍛えられました。

午後対策②:過去問をひたすら解く

平成21年以降の過去問を解いて、わからない部分をまとめました。

わからない部分をまとめたノート↓

午後対策③:情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策

『ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士』だけで心配だった私は
もう1冊こちらを買って対策を行いました。
こちらは500問の午前II問題がついているのと、
午後は過去問を丁寧に解説しているのが特徴です。

 

現在の最新版はこちら↓

試験結果

上記にも書いたように、あと4点•••
というところで落ちました•••

令和3年度春期情報処理安全確保支援士試験結果



後から振り返ると敗因は以下の3つです o( _ _ )o

敗因①過去問を紙で解くことにこだわりすぎた

過去問を解く、という方向性はあっていたものの、
ミスは”紙”で解くことにこだわったこと。

過去問を解いたことがある人ならわかると思うのですが、
午後問題はページ数がかなり多いんですよね。

特に午後IIを印刷するとなると、1年分で10分くらいかかる。

つまり午後1年分を印刷して、
席に着くまでに30分ほどかかっていたわけです。

今振り返れば”過去問を解く”という苦行から逃げていたんですよね。

この30分を時間を勉強に充てれば良かった•••
というのが1つ目の反省です。

各年の過去問を紙で印刷していました↓



敗因②午前II対策をやりすぎた

『情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策』
に500問の午前II問題がついているのですが、
選択問題が楽しいのでついつい息抜きも兼ねて解いてしまい•••^^;
(だって選択問題って割と成果が見えやすいし、
「合ってた!」って感覚が嬉しいじゃないですか•••)

 

もちろん午前IIで足切りがあるので対策は必要ですが、
60点以上取れば良いので、
午前II対策は必要最低限にすれば良かった、午後試験との配分を間違えた
というのが2つ目の反省です。

(午前IIは92点とかなり高得点ですが、午後落ちていたら意味ないですよね•••)

 

敗因③モチベーションダウン&二兎を追うものは一兎を得ず

ことわざで「二兎を追うものは一兎を得ず」というものがありますが、
3つ目の反省はまさにこれです。

興味が元々広いことに加え、
「あーやりたくない」「2回目だし受かるだろ」
とセキスペの試験が嫌すぎた私は、
あろうことか、3月に以下の資格試験の研修も並行して取り組みました•••^^;

その結果があと”4点で落ちる”という結果に。

それなりに午後の解答を暗記したものの、詰めが甘かったと思います。
求められている要素をしっかりと網羅した解答が書けなかった。

こうして私の2回目のセキスペチャレンジは幕を閉じました。

3回目の挑戦:令和3年秋期(2021年10月)

もう最後の挑戦にする!

と臨んだ3回目の試験。

しかし、実は2回目の合格発表後、
2回目の反省「二兎を追うものは一兎を得ず」に懲りず、
IPAの情報マネジメント試験(SG)を受けました^^;

1年間何の資格取得もできていないよりはいいかな、というのが受験の理由です。

情報マネジメント試験の勉強記録はこちらにまとめています↓

konomamaowaru.hatenablog.jp

情報マネジメント試験はコロナ禍でCBT方式に変わり、
申し込み期間も変わっていたので、
ギリギリ2回目のセキスペの合格発表後に申し込むことができました。

情報マネジメント試験はその日中に合否がわかるので、
合格したことはすぐわかったのですが、
気が緩んでしまい、2週間ほど勉強をお休み。。。
結局セキスペの勉強を開始したのは8月中旬からでした。

 

結局こんな形のスケジュールになりました↓

勉強の工夫①直近5年の午後過去問に集中

今回は過去の反省を踏まえて、最初から午後の過去問を解くことに集中しました。

だいたい午後Iなら1問30分、午後IIなら1問1時間くらいで、
1日2−3問解くようにしていました。

自己採点で8割取れなかったものは2回目、
2回目でも8割取れなかったものは3回目、という感じで、
最大3回解きました。

過去の反省を踏まえ、過去問と向き合って、ひたすら解きました(_ _)↓

勉強の工夫②オリジナル問題集の作成

間違えた午後問題を自分なりの問題にして、ブログ&ノートにまとめました。

ブログにまとめる方法は、
簡単かつ移動中の細切れ時間に携帯で見て復習できたので良かったです。

該当記事はこちら↓

午後一オリジナル一問一答(平成25年〜平成27年まで)
午後一オリジナル一問一答(平成28年〜令和3年まで)
午後二オリジナル一問一答(平成25年〜平成27年)
午後二オリジナル一問一答(平成28年〜)

わからなかった部分をまとめたノート↓

 

最後の追い上げ 1.『うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集』

ちょうど「ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士」の著書、
村山直紀さんの最新版の書籍『うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集』
が発売されていたのでこちらを購入し、パターンを覚えました。

過去問もやりながらだったので、かなり午後の解答力が上がりました。

 

現在の最新版はこちら↓

 

最後の追い上げ 2.村山直紀さんの「速効サプリⓇ」支援士塾の受講

村山直紀さんが出題を予想をしながら、
予想問題のポイントを説明してくれる講義です。

試験で新出の単語に出会うとメンタルが落ちてしまうので、
講義に出て、トレンドを押さえておいて損はないと思います。

試験前に定期的に講座が解説されているようなのでチェックしてみてください↓

supplement.connpass.com

最後の追い上げ 3.IPAの情報セキュリティ白書流し読み

午後のケースは最近のトレンドを踏まえて出題されます。

情報セキュリティ白書をパラパラと流し読みして、
全く知らない単語がないかをチェックしました。

最後の追い上げ 4.IPAのサイトでガイドラインをチェック

直近の内容は試験には出題されないものの、
ここ2−3年に発表されたガイドラインをチェックしました。

www.ipa.go.jp

最後の追い上げ 5.<★めっちゃオススメ★>TACの模試受験

個人的に最もおすすめしたいのがTACの模試です。

やっぱり、人間というものは期限があるから行動する生き物なんですよね•••

9月中旬の模試に申し込んだことで、そこに向けて
「午後問題を一通り終わらせよう」
という意識を持つことができました。

また試験を受けて「改めてここわかってないな・曖昧だな」
という部分も洗い出すことができました。

ちなみに、模試の結果は本番試験の2週間前に郵送で送られてきました。
ちょっと間が空くので結果が分からずソワソワしました。

公開模試の結果。不安要素はありましたが、A判定で本番に臨む上で自信をつけることができました^^
赤ペン先生のように解答を訂正してくれるのも良かった↓

試験結果

1&2回目の反省を活かした結果、
無事合格することができました!

令和3年度秋期情報処理安全確保支援士試験結果

ホームページ上の合否確認のボタンを押す時は緊張で手が震えました(TT)

2回目と比較すると午前IIの得点が落ちていますが、
力配分的にこれで良かったんだと思います。

個人的におすすめの勉強法&感想

以上、私の1年以上にわたるセキスペとの格闘記録でした。

おすすめの勉強法

3回の受験を通して、ベストな勉強法だと思ったのは以下です。

  • 午前I免除でないなら、初回は午前I免除に絞る
  • 午前II対策はスキマ時間で行い、午後対策(過去問を解く)に重点を置く
  • 模試で本番前に自分の弱点を洗い出す

 

おすすめの教材

おすすめの教材は上記でも紹介しましたが、以下3つです。

 

定番の午前対策用

午前I対策:応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.com

午前II対策:情報処理安全確保支援士過去問道場|情報処理安全確保支援士.com

 

午後対策用①『うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集』

出題パターンを抑える&知識向上のため

 

午後対策用②『情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策』

午後問題の解説が丁寧なため

付属の午前対策はやりすぎ注意です^^;

 

ちなみに私は3回目の時にTACの問題集も購入しました。

『情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策』と解説している過去問が違うので両方買って損はないと思いますが、
時間に余裕がなければどちらかで良いと思います。

ちなみにTACの現在の最新版はこちらです↓

感想

IPAの試験は年2回のチャンスしかないので、
3回目は「落ちたらどうしよう」というプレッシャーがすごかったです。

同じセキュリティ資格のCISSPと比較してどちらを取るべきか?
という質問を受けることがあります。

まだCISSPを取得していないので正直なところ、なんとも言えませんが、→追記:CISSPを取得したので[おまけ1]に比較を書きました♪

ただ1つ確実なのは、午後対策をすることで
「求められることを短い文章で的確に書く」(余計なことは書かない)
という文章術が身につきました。

仕事上、監査関連の業務に携わることもあるのですが、
その際に役立っていると感じています。

個人的に、不合格のまま終わるのも嫌だったこともあり、
最後は受験を決めましたが、
単に「セキュリティの資格が欲しい」ということだけなら、
CISSPに絞って受験するのでも良いと思います。

セキスペはかなり労力がかかる試験です。
ぜひ私の過去の失敗も参考にしていただき、
計画的に、効率的に勉強されてください!

これから受験する皆様の努力が実りますように•••応援しております!

おまけ1:CISSPと情報処理安全確保支援士どちらが難しいの?どちらを受ける?

この度、CISSPにも合格したので比較を書いてみました。

konomamaowaru.hatenablog.jp

テスト範囲、文章力、読解力、応用力、英語力で比べてみました↓

CISSP vs セキスペ 難易度

無理やり点数化するとこんな感じかな...↓

こうして比べてみるとどちらもテスト範囲も広く、応用力も必要なので、どちらも難しい試験だと思います。

1つ決定的な違いとしては、やはりCISSPには記述がないので、文章を書くのが苦手、という方はCISSPを選んでもいいかもしれません。

また難易度の他に、テストの特性も比べてみました↓

CISSP vs セキスペ テスト特性

コストの面では圧倒的にセキスペが安いですね。(10回受けてもまだ安い...そんな人はいないと思いますが。)

ただ、セキスペは受験のチャンスが年に2回と少なく、決められた日程にあわせて勉強を間に合わせなければいけません。ちょうど仕事の繁忙期がテストのタイミングに被ったり、ピンポイントでテスト日に予定が入るとセキスペは受けられない可能性があります。

どちらかの受験を選ぶ場合は、こうした特性も踏まえた上で、あとは自身のキャリア(国際的に仕事をしていくのか?国内にアピールしたいのか、仕事の昇進条件など)を踏まえて選んでいく感じになりそうです。

おまけ2:モチベーションの上がった言葉

『情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策』のコラムに、まさにそうだなぁと思うことが書いてありました。

頭の中に詰まっている情報量の差が、実務に影響を与えるのは間違いありません。仕事のできるSEは、情報量も多く、仕事のできないSEほど、頭の中の情報量は少なくなります。

(中略)

「知識がないのに、仕事ができる人がいる」と言っているわけではないことに注意しなければなりません。

 

まずは基礎知識があることが、
仕事をする、そして仕事ができる前提。

3回目の挑戦の時は心が折れそうでしたが、
このコラムを読んで、自分を奮い立たせることができました。

おまけ3:モチベーションが上がった勉強道具

仕事しながらの試験勉強は大変ですよね•••
文房具は色々と買ってモチベーションを上げていました。

私のおすすめ3つはこちらです↓

金のロルバーン

昔からロルバーンは使っていましたが、3回目の受験の際に、ゲン担ぎに金のロルバーンを使って無事合格!大きすぎないサイズ感が好きです。
何度も間違えてしまう過去問部分はスクショ→印刷して重点復習しました。
 

エトランジェ・ディ・コスタリカ/リングメモ

カラフルなノートで有名なエトランジェ・ディ・コスタリカ
中でもこちらのメモは、5色のカラフルな色が可愛くて、
テンションが上がりました^^

午前問題で覚えられなかった問題をメモするのに使っていました。

 

三菱鉛筆 ゲルボールペン ユニボールシグノ太字

この太字のペンがサラサラと書きやすく重宝していました。
解答が合っていた際に、大きく太く丸をつけられるのもテンションが上がった!!
 

おまけ4:関連記事

間違えた午後問題を自分なりに問題集にした記事はこちらです↓参考になれば幸いです^^

◼️午後一

konomamaowaru.hatenablog.jp

konomamaowaru.hatenablog.jp

 ◼️午後二

konomamaowaru.hatenablog.jp

konomamaowaru.hatenablog.jp